応援企業・団体

福祉用具の地元の水で地域を守る

本巣市×奥長良川名水、災害時に備えた新しい防災モデル





「地元の水を、地元の命を守るために使いたい。」
奥長良川名水株式会社(岐阜県関市)の中村尚代表取締役社長は、岐阜県本巣市で生まれ育ち、この地を愛し続けています。本巣市と奥長良川名水が手を取り合い、災害時の備えを地域で強化する取り組みが進んでいます。
令和6年4月25日、奥長良川名水は本巣市と「災害時における飲料水の供給並びに生活用水の給水および運搬に関する協定」を締結しました。この協定では、本巣市内の水を活用したオリジナル備蓄水の展開と、災害協定を結んだ本巣市への飲料水の供給並びに生活用水の給水及び運搬を行う2つの柱で、地域防災の新たなモデルを実現しています。

① 地元の水を地元に還元する「備蓄水」

本巣市のキャッチコピー「よろこび、ぞくぞく。自給持続。」を体現するオリジナル備蓄水は、本巣市内の水を奥長良川名水のプラントで加工して製造されています。フィルムデザインは本巣市オリジナルとし、市民にとっての安心の象徴となっています。 この取り組みは、本巣市だけでなく、関市、瑞穂市、揖斐川町などにもその理念が広がっています。それぞれの地域がそれぞれの地元の水を活用し、備蓄水を地元で確保する自立型の防災モデルが、岐阜県全体の防災力向上に寄与しています。

② 災害時の飲料水供給体制

「備蓄水を各地域の水で作るモデル。でも、災害時には速やかな供給が必要です。」
本巣市と奥長良川名水は災害時における飲料水の優先的供給の協定を結び、この協定は関市、瑞穂市、揖斐川町など複数の市町村へと広がっています。この協定に基づき、災害時には奥長良川名水の通常プラント(岐阜県関市洞戸)で製造される飲料水が優先的に協定先市町村へ供給される仕組みが整っています。

物流面では、岐阜県指定の「災害時物流復旧拠点」である濃飛倉庫運輸株式会社が物流計画を統括し、奥長良川名水がその指示に基づき効率的に飲料水を届けます。地元の力を結集した連携体制が、被災地の安心を支えています。

中村社長の想い

自らが生まれ育った本巣市の清らかな水を、本巣の人々のために役立てたい。その一心でこの取り組みに取り組んでいます。

「水は人類にとって大切な宝。そして岐阜の水を地域の皆さんにお届けすることで恩返しをしたい。」
地元愛と責任感が、中村社長の言葉からにじみ出ています。

BCPで支える「災害時の確実な供給」

奥長良川名水では、災害時の対応力を高めるため、BCP(事業継続計画)の策定と実行を進めています。

BCPの専門部署設置: 災害時対応を専門とするチームが中心となり、迅速な対応を可能にしています。

レジリエンス認証取得: 災害時にも事業を継続できる体制を確立し、認証を取得しています。

継続的な訓練の実施: 実践的な訓練を定期的に行い、災害時に備えています。

災害対応マニュアルの整備: 災害時には製造プラント復旧や事業継続だけでなく、協定地域へ確実に水を届けるための具体的な手順が策定されています。

「水をどう届けるかを真剣に考え、訓練を積み重ねています。地域の信頼に応えるためです。」
その言葉から、地域を守る覚悟が感じられます。

地域防災の未来を切り開く

「地元の水を守り、活かし、地域の人々へ還元する。」
奥長良川名水の取り組みは、地域防災の未来を切り開いています。本巣市の水を活用する備蓄水、そして災害協定を結んだ市町村への迅速な飲料水供給。これらが地域の命を守る備えとなっています。

本巣市から始まった防災モデル。その一滴一滴が、地域をつなぎ、未来を守り続けています。

奥長良川名水株式会社 
https://www.okunagaragawa.jp

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